日記

2018年の年末、こんなツイートをしていた。

「今年何か自分に不幸が降りかかったとかそういうのではないけど、悲しかったし傷ついた。怒ってばっかりだったのは悲しかったからだ」
「世界で起きてることは自分の身に起きてることだったし、それを否定されて、理解されなくて悲しかった。怒りも解きほぐせばそれは悲しみなんだな」

医大の不正入試やKuTooが話題になった年で、翌年にはフラワーデモが立ち上げられた。連日フェミニズム関連の話題がTLを賑わせ、女という存在がこの日本社会でどれほど軽んじられ足蹴にされているか、嫌でも思い知らされた。これが契機だったと思う。

ネット署名のChange.org、署名履歴を確認したら90件を超えていた。性差別・性犯罪の撲滅、外国人技能実習制度や入管の問題、選択的夫婦別姓同性婚の成立、不妊治療や緊急避妊薬の普及、在日コリアンはじめあらゆる差別・ヘイトスピーチへの対処、コロナ禍の生活保障など、TLに流れてきたありとあらゆる署名に片っ端から署名した。ツイッターデモも出来る限り参加した。

コロナ禍で、ろくに防疫に取り組まない、国民も国民の生活も守る気がない、それどころかGoToや五輪にかまけ、混乱に乗じて法案を強行採決させようとする国のあまりにもな態度を目の当たりにして、ますます黙ってはいられなくなった。
署名やツイッターデモに加えて、官邸と自民党への投書が日課になった。感染防止対策に集中しろ、自粛させるなら補償出せ、医療従事者への支援をしろ、病床削減するな、GoToも五輪も中止しろ、何が強行採決だ火事場泥棒するな、国会開け。政治家に意見するなんてコロナ禍以前は考えられなかった。でも言わなければいけないことが山ほどあったから送った。二年間で結構な数送ったと思う。
批判もせず国の惨状をダラダラ垂れ流すだけのまともに報道しないメディアにも送った。ネットでデモやる前に選挙行こうなとか揶揄されたりもしたけど、うるせえこちとら投票も欠かさず行った上で署名もデモも投書もしてんだと半ばヤケクソだった。

衆院選の結果、本当に落ち込むけど、投票以外にもお前はこれだけやってきた、しんどい現実から目を反らさず行動してきたお前はすごい、と自分で自分を励ますことくらいは許されたい。途方もなくて自分のしていることに意味があるのか分からなくなったりする。やめたくもなる。
でも皆で声を上げたらお肉券は10万円の給付金に変わった。検察庁法改正案に待ったがかかった。フラワーデモのきっかけになった不当な無罪判決が逆転有罪に覆った。そういうことがあったことを忘れないでおきたい。