CHEN JAPAN TOUR 2023 - Polaris - 横浜公演(23.9.1)

EXOが誇るメインボーカル・チェン(キム・ジョンデ)のソロコンサート横浜公演1日目に参加しました。チェンの歌唱力オバケっぷりとカワイイをたっぷり二時間半しこたま浴びるだけのイベントだった。感想を書き残しておこうと思います。

 

公演のコンセプトは「旅」。韓国の様々な地域を巡り路上ライブを敢行したバスキングツアー、ソロでリリースした美しいバラード曲群、EXOやCBXのステージで披露したロックなステージの数々。これまでチェンが送り出してきた音楽の記憶をファンと共に辿る旅というコンセプトで進行する。
バスキングセクションの『Traveler』『Hold you tight』聴けてよかった。『心 for U』*1のバスキングツアーが本当に好きで、歌うチェンを囲んで観客が一緒に合唱するあの海辺の路上ライブがずっと羨ましかったので、今回の公演で『Hold you tight』を一緒に歌えて幸せだった。
続くバラードセクション、『You never know』『Last Scene』『Beautiful goodbye』の3曲があまりにも美しくて聴き入ってしまった。彼のソロで一番好きな『You never know』を生で、しかもアレンジバージョンで聴くことが出来たのでもう思い残すことない。『Last Scene』はまるで一本の映画を観ているようだった。聴くと絵が思い浮かぶ、イメージ喚起力の強い音楽が大好きで(そういう感覚を体感したくて音楽を聴いてるまである)、『Last Scene』はリリースされた時からそういう印象があったけれど、音源で聴くよりもっとずっと胸に迫ってきて静かな迫力があった。
極めつけは『Beautiful goodbye』。チェンが一番好きなソロ曲に1stアルバムのタイトル曲であるこの曲を挙げていたが、正直な話、この曲ずっとピンときてなくて。1集がバラード集で食傷気味だったのもあって、美しい曲なんだけど進んで何度も聴く曲ではなくて。紗幕に映し出された日本語歌詞、流れる冬景色の映像と共に、生で聴くサウォリは本当に美しかった。詩的な曲なのは知ってた。でもその美しさを全然ちゃんと味わえてなかった。曇っていた視界がクリアになる感覚。公演を通して改めて好きになった曲。チェンソロの曲って詩的で美しいよな、そういうところが好きなんだよなと再確認するきっかけになった曲。新たな思い入れが出来て嬉しい。

チェンの歌声は勿論、彼の歌声と共に曲の世界観を作り出す演出がどれも本当に素晴らしかった。チェンは歌唱力抜群の最高のボーカリストなんだけど、自身の歌唱力を誇示するわけじゃなくてあくまで曲を届けるために自身の歌声を用いる、そういうところが好きなんだよなと改めて思った。チェンもバンドメンバーも演出チームも「曲の世界観を届ける」ために力を合わせてステージを作り上げているのが伝わってきて良かった。「チェンの音楽のそういうところが好きなんだ」を再確認する公演と言ったらいいのかな?やっぱり好き~!をたくさん感じられて嬉しかったです。

4月のEXOペンミで、ファンとのコミュニケーションをとっても大事にする人という印象が強かったチェン。今回の公演ではさらにパワーアップしており、観客席まで降りて行って直にファンとコミュニケーションを図るという前代未聞のファンサをしていました。公演早々「このツアーでの僕の誓いは"皆さんの近くに行くこと"です」と高らかに宣言し、ファンにインタビューしたり、ハイタッチしたり、歌いながら通路を練り歩いたり、本当にやりたい放題だった。近くに行くこと(物理)。
「"ファンの近くに行って一緒に遊んで一緒に騒ぐ"をやりたかったんです」ってゴキゲンな表情で話していてオタクは嬉しくなっちゃったよ…… 何が嬉しいって「プロアイドルとしてファンの皆さんに細やかなファンサをお送りしたい」ではなく、チェン自身が「ファンとお喋りしたい!一緒に遊んで騒ぎたい!」と思ってくれていたということ。ファンのことを友だちみたく思ってくれていたということ。スゲー信頼してくれてるじゃんファンのことを……
後半のロックセクションでも「僕のエネルギーが皆さんを引っ張っていくのではなく、皆さんのエネルギーで僕を引っ張ってください」と話していた。メントで「幸せの感じ方は人それぞれ違うからファンがどんな風に感じるのか気になる」と話していたのが印象的だった。公演の最後にはツアータイトルの『Polaris』について、「"ポラリス北極星)"はいつも変わらず同じ場所にあって照らしてくれます。アルバムタイトル*2を聞いてファンが掲げてくれるペンライトの銀色の光を思い出しました。僕にとってのポラリスはファンの皆さんです」と話してくれた。

公演を通して彼は繰り返し、会場のファンとのコミュニケーションを大切にしたい、幸せにしたい、感謝したいと伝えてくれていた。目の前のファン一人一人を大事にする、本当にファン想いの愛情深い人だと思う。一ファンとしては、彼がのびのびリラックスしてステージに立ってくれたらいいなと思っていたけど、お返しに貰ったものが大きすぎた。公演中あんまり幸せすぎて涙が出る瞬間が何度もあった。
チェンの歌を通してチェンとファンが互いに愛情を示し合う、幸せに溢れた空間の一員になれたことをとても嬉しく思います。この公演で初めてチェンの歌を聴いてファンになったと言っていた人がいたように、これからも彼が素晴らしい歌声で皆を幸せにするのを見守っていきたいです。

 

CHEN JAPAN TOUR 2023 - Polaris - セットリスト

1. Photograph
2. Love words
3. My dear
4. Traveler
5. Hold you tight
6. Amaranth
7. Your Shelter
8. You never know
9. Beautiful goodbye
10. I Don't Even Mind
11. On the road
12. Mirage of Flower
13. FREE WORLD
14. Break Out
15. Watch Out
16. Light Of My life
17. Best Luck
18. Shall me ?
19. My Sunshine

*1:『EXOのリレー映像記録~心 for U–チェン~』。EXOのメンバーそれぞれにフォーカスしたリアリティー番組。チェンは音楽仲間と共に韓国の地方を巡るバスキングツアーを敢行した

*2:チェンの日本デビュー1stアルバム『ポラリス』のこと。このアルバムを引っ提げての日本ツアーだった

『THE FIRST SLAM DUNK』※ネタバレ含

youtu.be

劇場鑑賞回数が二桁を超えたので、いよいよこれは書かなければならないと思った。1月に観て以来、スケジュールの許す限り映画館に通い詰め、気付けば6月になっていた。

漫画『SLAM DUNK』を読んだことがなかった。漫画やアニメを好んで楽しむタイプではない上に、スポーツ全般に関心がない。漫画読まない・アニメ見ない・スポーツ興味ないの三拍子揃った人間がスラムダンクに出会う確率ってたぶんそう高くない。そんな人間がどうして『THE FIRST SLAM DUNK』を観に行ったのかと言うと、評判がすこぶる良かったからに他ならず。原作は知らないけどまずは観てみようじゃないのと「良い映画」観たさに軽い気持ちで観に行った結果、こんな筈では…と呻きながら今日まで映画館に足を運び続けている。

 

ここまで書いて二ヶ月も放置していた。書きたいことがありすぎてまとまらず、書いては消し書いては消しを繰り返していた。書きあぐねているうちに8/31終映が発表され、慌ててこれを書いている。

 

『THE FIRST SLAM DUNK』の何にこんなに胸打たれるのか。いろいろ考えたけれど、やっぱり「宮城リョータの人生の物語」であり「彼にとってのバスケと山王戦」であることに尽きると思う。原作は桜木花道の物語だった。しかし山王戦に立った一人一人に物語があったはずで、宮城リョータもその一人である。彼のこれまでの人生とバスケ、それに連なる山王戦という舞台を描く、彼の物語として捉え直したのが今作だ。

宮城の人生を一言で表すなら「逆境」だと思う。バスケを教えてくれた最愛の兄を亡くしてからずっと、辛い境遇を生きてきた。母親との折り合いが悪く、転校先にも馴染めず、理不尽な暴力を振るわれたりする。子供の力ではどうすることも出来ない理不尽に晒されても、鬱屈を胸の内に抱え、じっと耐え、「平気なフリ」をしてやり過ごす。そして一人黙々とドリブルの練習をし続ける。ボールと向き合っている時間だけは息をしていられるから。

そんな押し潰されそうな脅威と常に向き合わなければいけなかった宮城の生い立ちは、最強王者・山王工業を目の前にコートに立つ心境とリンクする。自分より体格のいい、格上のPGと真っ向からぶつからないといけない恐怖とプレッシャー。鉄壁のゾーンプレスをもろに喰らい、味方にパスを繋ぐことが出来ない絶望感。試合でも自分の人生でも、思い通りにいかない「逆境」の局面をもがきながらも自分の力で切り拓いていく様子に何度も胸を打たれた。

全国のPGが心を折られたという山王のゾーンプレスに屈しなかった唯一のPGが、平均身長より小柄で恐らくどこのPGよりも体格的に不利だったであろう宮城である事実に胸が熱くなるし、ラストのプレスを自力で突破するシーンでは目頭が熱くなる。人と衝突したり裏切られたりすれ違ったり、思うようにいかなくて傷付いても、自分の足で立ち続ける彼の強さと健気さを思っては胸が苦しくなる。「ソーチャンが立つはずだった場所」と話す、「望まれているのは兄であり自分ではない」という思いをずっと抱えてきた宮城に安西先生がかける「ここは君の舞台ですよ」の言葉を噛み締める。そして逆境に打ち勝った、バスケだけを拠り所に生きてきた彼の、「自分のためのバスケをする」というこの先の未来が幸せなものであってほしいと願わずにはいられないのだ。

宮城リョータのバスケ人生を語る上で欠かすことが出来ないのが、チームメイト・三井寿の存在である。
初見で抱いた「チームメイト4人の中で1人だけ明らかに宮城の特別な存在として描かれているこの三井という男は何?」のアンサーが、「膝の故障が原因でバスケ部を一時離脱していた元不良。期待の新人だった一学年下の宮城に嫉妬から目を付け集団リンチした。それだけでは飽き足らず不良グループを引き連れバスケ部を襲撃。返り討ちに遭い改心した後バスケ部に復帰した。実は中学生の頃に宮城と出会っており、一人ぼっちでドリブルの練習をしていた宮城に声をかけ1on1に誘ったことがある。その際宮城は三井に亡くなった兄の面影を重ねている」だったの、あまりにも宮城の人生に食い込みすぎてて処理しきれない。

三井が宮城にしたことは本当に酷い。
孤独だった時にフラッと目の前に現れバスケに誘ってくれた、どことなく最愛の兄を思わせる年上の少年が、再会したら出会った時の見る影もなく、バスケする自分を憎んで暴力を振るってくる。心の拠り所にしていた相手からリンチされたことが決定打となり、やけっぱちになった宮城は、バッシュを封印し、無茶なバイク運転の末に事故を起こし生死を彷徨う(書いてて辛くなってきた)。
三井自身も挫折して辛かったとはいえ、バスケしかなかった子からバスケを取り上げてやろうと追い回し、思い詰めて自死未遂に走るまで追い込むなんて、到底許されることじゃない。

それでも宮城は三井がバスケ部に復帰するのを拒否しない。出会った当初は兄を重ねた目の前の相手が、寧ろバスケを手放すことが出来ない自分と同じ人間だと認め、チームメイトとしてパスを出す。
宮城にとっての三井はバスケを手放さずにいられた存在であり、三井にとっての宮城は一度は手放したバスケを取り戻すことが出来た存在であるという、お互いのバスケ人生に大きく影響を与える二人が、山王戦で阿吽の呼吸の連携プレーを見せ、王者を相手に猛追する様にエモが止まらない。連続3Pを決める三井を嬉しそうに見つめる宮城(初めて出会った時の中2の三井を思い出したりする)を見ているこちらの情緒はめちゃくちゃである。「4点プレーのノールックパスは二人の信頼のなせる技」という解説コメント*1を事あるごとに反芻してしまう。

「キャラクターの人物造形やバックグラウンドはそのキャラクターと対話するうちに出てくるもの」「映画化するにあたって宮城と対話する機会が巡ってきた」という話を井上監督がされていたが*2、映画を観てもう一度原作を読むと、原作ではほとんどフォーカスされてこなかった宮城のキャラクターが少し違って見えてくると思う。
あのシーンのあの台詞、あのシーンのあのプレーもより意味を持って立ち上がってくるかもしれない。原作の「生意気で喧嘩っ早い」と評される飄々とした宮城リョータは、辛い経験を経て、「平気なフリ」という彼なりの武装をし、洞窟の秘密基地で兄が語った夢を思い出し、自分がバスケをする意義を取り戻した、覚悟を決めた宮城リョータなのだ。

『THE FIRST SLAM DUNK』の好きなところはたくさんある。『LOVE ROCKETS』が流れるOPから最高という話も、リョータという人間に大きな影響を与える兄・ソータの存在も、親子のすれ違いと和解も、理想のキャプテン像とギャップ、素質の開花と継承の話も、リョータリョータのメンターであるヤスと彩ちゃんの二年生トリオが尊いという話も、山王戦での花道・流川・三井・赤木それぞれの活躍も、絶対に諦めない湘北の大健闘も、王者・山王の風格とスポーツマンシップがかっこいいという話も、『第ゼロ感』が宮城リョータの主題歌としてゲキアツという話も、他にもまだまだたくさんある。書ききれないのでここでは書かないけど。

半年以上もこんなに夢中になれる作品に出会えて本当に嬉しい。映画にしてくれてありがとうと言いたい。『THE FIRST SLAM DUNK』が映画じゃなかったら絶対にスルーしていたし、きっとまだスラムダンクに出会えていなかったと思うから。

終映が寂しい。きっとしばらくロスを引き摺ると思う。

*1:実況解説コメンタリー上映にて

*2:COURT SIDE in THEATER FINALのインタビューにて

EXO-L JAPAN presents EXO CHANNEL "THE BEST"(23.4.15/4.16)

行ってきました、EXOペンミ。EXOに突如沼落ちしてから早4年。初めての現場、初めての生のえくそちゃんです。会場の雰囲気と生のEXOに圧倒されて、既に記憶がおぼろげ。忘れないうちに記録に残しておこうと思います。

 

スホちゃん。最初のメントで「昨年のソロコンサートで、次はメンバーたちを連れてくると言いました。僕が約束を守りました」と誇らしげに話していて、開演早々じーんとしてしまった。グループのリーダーであることの責任感と一アイドルとしてまずファンダムのことを第一に考えてくれる姿勢、両方持ち合わせたスホちゃんが語る言葉には常に大きな安心と信頼がある。スホちゃんが言うのだからきっと大丈夫。そう思わせる力がある。
ゲーム中はカメラに向かってチョケた表情をしてみたり、思い付いた格言を披露してみたり、メンバーの持ちネタを拝借したり真似したりして、メンバーたちにやんややんやされるというお茶目な一面も見せていました。スホちゃんがメンバーたちと一緒になっておふざけしてるの見るとなんとなくホッとする。リーダーという立場上その責任と緊張を常に背負っていて、スホちゃん自身も生真面目で自分に厳しい人だから、思いのままに弾けることが出来ない場面もたくさんあると思うので。ペンミでは全力で楽しんでいる様子が見られてよかったです。カイくんの真似して「スホ・ココロ・オープンマインド」をやろうとするも、透け透けレースのインナーを着てたせいで弟たちから追い剝ぎに遭うスホちゃん、スホちゃんだった。
最後のメントでも「ここ(会場のベルーナドーム)は屋内なのか野外なのか分からない場所だけど、EXO-Lの皆さんとキャンプをしているような貴重な体験が出来てよかったです」と仏の様なフォローしてくれました。極寒の会場でペンミをこなしてくれてありがとう。心の底から申し訳ない。次回からベルーナドーム採用するのやめような運営。*1

しうちゃん。2019年のマジサーライビュにて初めてリアタイでCBXを(スクリーン越しに)拝んだ自分、「ファンサが凶器」と漏らしておりましたが、生でその姿を見てその気持ちを新たにしました。型に嵌まらない多様な形のアイドルが出てくる中で、世間が想像し求める王道のキラキラアイドル(歌って踊ってかっこよくて可愛くてファンに愛を囁いてくれる)であろうとしてくれる人。魅せ方もよく分かっているしファンとのコミュニケーションにも余念がない。自分のいた一塁側アリーナ、センステ斜め後方のブロックに何度も振り返って手を振ってくれました。ゲーム中べっちゃんが子犬ポーズ(両手で犬の垂れ耳を作ってポーズを取る)をした時も、メンバーが真似る中一人だけ子猫ポーズ(垂れ耳じゃなくて三角耳を作っていた)をしていて「ねこちゃんのおうさま(チャニョルちゃん談)」の矜持を感じた。
かと思えば、クッション集めゲームで皆が如何に効率よく高得点のクッションを集めるか作戦を立てる中、サイドステージまでの花道を何度も往復し一人黙々と点数の低いクッションを集めていたのもキュンとしました。足が速くてかっこいい。寡黙で頼れるサッカー部のキャプテンみを感じる姿に、思わず小中学生女子の人格が爆誕してしまう。しうちゃんのキラキラアイドルの顔とリアコ運動部部員の顔のギャップにやられるファン多数だと思います。沼深いし罪深い。
兵役直前のマジサー以来の来日でしたが、除隊後グループ活動がなかった間もソロでペンミを開催したりミュージカルに出演したり「ファンに会う機会を作りたかった」と予定になかったソロデビューを実現したり、変わらずファンを想ってくれていたしうちゃんの「愛してた・愛してる・愛していく」、しかと受け止めました。

べっちゃん。初日ビクトリーロードに登場した時の大歓声が凄かった。周囲がちょっとしたパニックになってた。流石EXOのエース、ビョン・ベッキョン
べっちゃんも「天才アイドル」の名を欲しいままにしていますが、しうちゃんと違うのはファンとの距離の近さ。パフォーマンス中の魅せ方が天才的に上手く、パフォーマンスしてない時はウチら友達だったっけ?というくらいフランクなノリでファンとコミュニケーションを取ってくる。日本語を交えてお話ししてくれてましたが、べっちゃんの日本語の使い所は冗談を言ったり煽ったりノリツッコミしたり会場の笑いを取ってやろうというところなのがムードメーカーのべっちゃんらしい。「重い荷物を持ってくれそうな人」得票率3%の結果に「3パーセントオオ!?!?!?」「なんで!?」って絶叫してたの笑った。同じ質問で集計した前回得票率は2%だったオチも笑った。
同時に場の空気を読むのも上手く、メンバーたちを巻き込んで話を振ったり盛り上げたりしていて、真のムードメーカーだなと思いました。一見お調子者っぽく見えるけどその実いろいろ目配りが利く、勘が良く頭のいい人だと思う。特にジョンデへのさりげないアシストが印象的で、会場の熱気についてジョンデへコメントを求める→「ちょっと足りないけど、あっっっついですね~(鉄板ネタ)」を引き出す→ジョンデのコメントに乗っかり「ちょーーーっとまだまだ足りないですけど!!!」と会場を煽る流れが、本当に見てて頼もしく心強かった。ジョンデがあの場で「あっっっついですね~」をやり易い様にパスを出し、それを受けて会場を巻き込む楽しいノリに昇華してくれたのが分かって優しさに胸打たれました。べっちゃんは強くて優しくて友情に厚い「みんなの味方」だなと思います。

ジョンデ。ペンミに来てよかったなと思った瞬間はたくさんありましたが、彼に会えて特に強く強く思いました。ビクトリーロードに登場したジョンデをファンの大歓声が包み込むのを目の当たりにして、ジョンデを温かく迎えよう、日本にはジョンデの味方がたくさんいることを伝えようと思っているファンが大勢いるのが分かって泣きそうだった。
二日目は一番近い花道に何度も来てくれたので間近で彼を拝むことが出来ましたが、とにかくファンサがすごい。ニコニコ笑顔を絶やさず、来る度ずっと(マジでずっと)客席に手を振りハートを作りお辞儀をし、隙あらばファンサをしていた。推しが定まっていなくて初めての現場であれを喰らっていたら間違いなくチェンペンになっていたと思う。
ずっと画面越しに見ていたジョンデの印象は、快活で礼儀正しく大人でとっても優しい人だったけど、そのまんまでした。だからこそ余計に嬉しかった。結婚報道をきっかけに心無いバッシングやボイコットを受け続けていて、グループの活動が再開しても本国でステージに立つとそういう目に遭うからか、ここのところずっと言葉少な目態度も控え目で本来の明るさが鳴りを潜めていたから。自分を迎えてくれる会場の雰囲気から、ここでは自分を抑えなくてもいいのかもしれないと思ってくれたなら嬉しい。本国ペンミと比べて明らかに表情も柔らかくのびのびとしていて、二日目は初日より元気いっぱいで本来の自分を取り戻しているように見えました。
口籠りながら話してくれた「ずっと言っても良いか分からなかったけど、勇気を出して言ってみます。……好きだよ」、本当に嬉しかった。これまでずっとステージから届けてくれていたアイドル・チェンの必殺特大ファンサ「好きだよ」を言うのを、この三年間ずっと躊躇ってたんだって。こんなにファンとのコミュニケーションを大事にしてくれる人にいろいろ躊躇わせていたのかと思うと切ないし、日本でならファンに「好きだよ」を伝えてもいいのかもしれない、受け止めてもらえるかもしれないと思ってもらえたことが何より嬉しかった。
前述のべっちゃんのジョンデへのアシストはこういう経緯があってのことだったので、ジョンデにとっても見ていたファンにとっても心強かったと思います。同期でライバルで同い年の大親友・ベクチェン、末永く仲良しでいてね。

チャニョルちゃん。実在した。スクリーンに大写しになったチャニョルちゃんの姿を見た瞬間、感情が大変なことになった。チャニョルちゃん実在した………………
この4年間、チャニョルちゃんへの愛をツイッターという壁に向かって垂れ流し続けてきましたが、いざ実物を目の前にすると何も気の利いた言葉が出て来ませんね。チャニョルちゃんが大天使だということしか分からない。でっかくてかわいくてかっこよくてかわいくてやさしくてかわいかった。
海外公演の日本担当はオレ!という自負が(たぶん)あるチャニョルちゃん、二日間最初から最後まで全て日本語、通訳無しでお話ししてくれました。日頃から伝えたいことがとにかくたくさんあってそのための言葉を惜しまないチャニョルちゃんですが、母国語以外でそれをやるというのは並大抵のことではないと思うんです。伝えたいことを考えて、ぴったりの言葉を選んで、組み立てて、ファンのリアクションを見て、また言葉を選んで組み立てて、を瞬時にこなす。想像するだけでも途方もない、膨大な努力の賜物。尊敬しかない。
「0時ぴったりにバースデーメッセージを送ってくれそうな人」堂々の1位に選ばれていましたが(チャニョルちゃんも自分を選んでいた。かわいい)、「人を喜ばせることが好きそうだから」というコメントにニコニコ嬉しそうにしててちょっと誇らしげだったの本当に可愛かった。チャニョルちゃんは愛を与えることを惜しまない。人の喜ぶ顔が見たいから。日本での公演を全て日本語でこなすのも、日本のファンの喜ばせたくてやってるんだろうなと思うと、本当に、めちゃくちゃ愛されているなあと思います。
初日のメント「皆さんと目も合って挨拶もしてもっともっと遊びたくなったけど、明日もあるので今日は早く休んでエネルギー充電してきます!」のでっかくて人懐っこいわんこっぷりも可愛かったし、二日目のメントで「昔のライブ映像を見て『あの時に戻りたい』と思ったけど、すぐ『いや戻りたくない。また新しいステージを作りたい!』と思いました。僕の願いです。その時は皆さんまた遊んで下さい!」と話してくれたのも嬉しかった。チャニョルちゃんはいつも、これから挑戦したいこと、叶えたいこと、未来のことを話す時、その未来をファンと分かち合う前提でお話ししてくれるね。ファンとしてこんなに嬉しいことはないです。
正直、画面越しのEXOしか知らなかったので、初めての現場で生のEXOを浴びたら推し変の可能性もなくはないと思ってたんです。当日チャニョルちゃんは一塁側と反対の三塁側にいて間近で拝む縁がなかったところに、至近距離でキムジョンデのファンサを浴びてしまうという事態に焦りましたが、どんなに遠くても顔を見たり声を聞いただけで感極まって涙ぐんだのはチャニョルちゃんただ一人でした。なのでこれからも変わらずずっと正真正銘ニョルペンです。

ギョンス。ギョンスが登場した時も大歓声が凄かった。客席に向かってペコリペコリお辞儀をしながら花道を歩くギョンスを見て、本物だ…と謎の感慨を覚えました。
本人は至って控え目でマイペースだけど、一挙一動が謎の面白さを呼んでしまうという、メンバーたちが口々に言う「ギョンスは“持ってる”」をしみじみ感じました。早々に「ギョンスは納豆ばかり食べてる」とメンバーにバラされ、流暢な日本語で飄々と「納豆うまいっスよ」と返すギョンス、よかった。二日目ラストの決意に満ちた「僕はこの後(夕食に)親子丼を食べます」宣言もよかった。食いしん坊がすぎる。日本滞在中美味しいものを食べられてるといいな。
マイペースでぽやんとしてるのに案外負けん気が強いという意外な一面も見られましたが、肝心の勝負強さがないため、クッション集めゲームでプールに頭から沈められたり、万歩計チャレンジで必死に万歩計振ったのにダントツ最低記録を叩き出したり、ミニバスゲームで煽ったセフンちゃんに華麗にシュートを決められ煽り返されたりしていた。面白可愛い男だな本当に。メンバーたちにあれやってあれ~ってせっつかれてやけっぱちの「可愛くてごめん」を披露し、その日イチ会場の爆笑を攫っていったのも笑った。えくそちゃんたち全体的におふざけリミッター外れてたよね?元々控え目で愛嬌も得意じゃないギョンスがゲームに全力だったり笑いを取りに行ったり自由にやっているのを見て何となく嬉しくなったのでした。
メンバーたちがメントで持ちネタを披露するのに触発されたのか、突如「元気が一番~?」とコール&レスポンスし出したのでビックリした。戸惑って上手く返せなくてごめんね。次はちゃんと「大事でーす」って返すから、次来日した時リベンジさせてね。極寒のベルーナドームで聞くギョンスの「元気が一番大事です」有り難いお言葉すぎた。ギョンスも元気で。風邪引かないように気を付けて。次回からベルーナドーム採用するのやめような運営。

カイくん。「天真爛漫」という言葉をこんなにも体現する人を他に知らない。登場した瞬間から嬉しさを隠しきれないウッキウキのご様子で、スキップする勢いでセンステまで駆けて来るのが印象的でした。
チャニョルちゃんと結託して隣のギョンスにちょっかいをかけたり、ジェスチャーゲームでお題「マジシャン」を完璧に再現し、よく出来た!完璧だったでしょ!と誇らしげにしてたり、何かある毎に楽しいね!楽しいね!としきりに笑顔でヒョンたちに報告していました。メンバーの兵役リレー中ずっとソロで活動していたから、メンバーたちと一緒にステージに立てるのが本当に嬉しいんだろうなあと、思わず孫を見守る祖母の笑みを浮かべてしまう。守りたい、その笑顔。
無邪気だねえ可愛いねえとニコニコ見守っていたので、無事後半の圧倒的パフォーマンスでブン殴られました。数分前のニコニコご機嫌な天使はいずこ。キレッキレのダンスで魅了するグッドルッキングホットガイが降臨していました。生のEXOのパフォーマンスに興奮しすぎて後半のステージの記憶があんまりないけど、カイくんが凄かった記憶だけ辛うじてある。流石EXOのセンター、キム・カイ。同一人物とは思えないギャップ。新曲披露のターンで近くまで来てくれましたが、客席を見渡して今この瞬間の幸福を噛み締めるような微笑みを浮かべていました。見ているこちらの涙腺が緩むくらい、本当に幸せそうな表情だった。
初日「エリの僕への“好き”より、僕の方がもう少しだけエリのこと“好き”」、二日目「僕の方が“好き”だもんね!負けないぞ!」「(ファンの笑顔を見て)口角が目元まで上がっててしわになっちゃうよ」なカイくん、EXOが大好きでダンスが大好きでファンが大好きな、ピュアな人でした。

セフンちゃん。モチモチのフニャフニャで終始ご機嫌だった。凛々しいお顔とのギャップのせいか、ちょっとニコッとしただけでカワイイ!!!!!の感情に襲われる。ヤバイ。
だるま落としゲームで順番が回って来なかったセフンちゃんに、セフニがやれてないんです!やらせてあげて下さい!とヒョンたちが懇願し、皆に見守られながらだるま落としする流れに「マンネは宝」を見た。「枕を抱きしめて寝てそうな人」1位に選ばれ、セフニが如何に赤ちゃんであるかヒョンたちと会場が盛り上がるのを横目に、ハイハイ僕は枕を抱かないと眠れないしベッドにはぬいぐるみもたくさんあります、僕はまだベイビーなんです、皆さんはベイビーの僕のケアをしてくださいね、な開き直りセフンちゃん(アラサー)可愛かった。
全方位から可愛い赤ちゃんマンネ認定を受けるセフンちゃんだけど、メンバーたちを繋ぐ潤滑油的ポジションであるとかヒョンたちへの激励とかファンへの言葉とかを見ている限り、本人は私たちが思うよりずっと思慮深くてクレバーな人だと思う。EXOのヒョンたちにとって可愛い末っ子なのは紛れもない事実だし、ファンにとってもいつまでも可愛い赤ちゃんなのは間違いないけど、セフンちゃんを愛でたい気持ちを本人は至ってクールにハイハイって受け取ってくれていそうな雰囲気を感じる。みんなの大切なマンネでいてくれて、いつも存分にカワイイカワイイさせてくれてありがとう。セフンちゃんの誕生日祝いで用意された、ビビ(セフンちゃんの飼い犬)とひよこが乗ったファンシーなバースデーケーキ可愛かったですね。セフンちゃんをカワイイカワイイしたいで一致団結するEXOの現場、よかった。
初日のっけから敵チームのチャニョルちゃんにブーイングし絡みに行くセフンちゃんを見て菩薩顔が止まりませんでしたね。これはニョルペンの贔屓目ですが、チャニョルちゃんと一緒にいる時の弟モード全開、安心しきったお顔のセフンちゃんが一番可愛いと思います。セチャン可愛いよセチャン。

ペンミの後半はライブステージでしたが、映像で幾度となく見たEXOのパフォーマンスを生で浴びるという夢のような時間でした。夢のようすぎて断片的な記憶しかない。
CD音源クオリティーのボーカルを保ちつつ激しいダンスパフォーマンスをこなす様子を目の当たりにして、ただただ圧倒されました。
聴けたらいいなと思っていた「Love Me Right ~romantic universe~」「Don't Go」「BIRD」の3曲全部聴けて嬉しかった。念願のEXOに会えた幸せを噛み締めながら聴く「僕らの永遠 願い叶えて」「迷わずボクを見つけて そうキミはRomantic Universe」、歌詞と心境がシンクロしすぎて死ぬかと思った。ファンへのプレゼントですと言って、EXOの曲で一番好きなナビソニョと8人で録り直したBIRDを歌ってくれたの、嬉しすぎて泣いた。

EXOをきっかけにK-POPを聴くようになって、浅く広く他のグループの曲も聴いたりしてるけど、やっぱり余所見をする気になれないなあと思う。こんなに音楽もパフォーマンスもメンバーも何もかも好きなグループは他にはいない。アイドルを追うのはEXOが最初で最後だと思う。
ペンミ行ってよかった。EXOへの好きを再確認できてよかったです。


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EXO-L JAPAN presents EXO CHANNEL "THE BEST" セットリスト

1. Growl
2. Love Shot
3. Love Me Right ~romantic universe
4. Coming Over
5. Let Me In(新曲)
6. Don't Go
7. BIRD(新録ver.)

*1:天候に左右されやすく、アクセスも悪く、EXOの歌声が気持ちよく響く以外特に良いところのなかったベルーナドーム備忘。初日雨天、二日目夏日だったが日が落ちると寒い。スタンドは後ろからの吹き込みが、アリーナは底冷えがキツイ。防風撥水仕様の上着、中に着込める薄手のダウン、フリースの巻きスカート、厚手の靴下、手袋・ネックウォーマー・レッグウォーマーのウォーマー類、温かい飲み物を入れた水筒が役に立った。スホちゃんが言ってた「キャンプみたい」あながち間違いでもなかったな……

【2023.1】読書ログ

宮地尚子『傷を愛せるか 増補新版』

honto.jp
臨床医でありトラウマやジェンダーの研究者でもある著者によるエッセイ。心、感情、記憶、人間、傷とケア。過去の経験を通して医療人類学の観点から綴られる思索の数々が興味深かった。物事を一つ一つ観察し考えを深めていく冷静さと他者に寄り添う眼差しの温かさ。適度な距離感が心地いい。「弱いまま強くある」という言葉が印象的だった。心が弱った時に何度でも読み返したい、御守りのような本だと思う。

 

寺尾紗穂『彗星の孤独』

honto.jp
大好きなソロアーティスト・寺尾紗穂さんのエッセイ。寺尾さんの書く歌詞はどれも本当に優しくて胸を打つんだけど、歌詞から伝わる眼差しの優しさや懐の深さみたいなものが文章からも伝わってくる。社会の網の目から零れ落ちる人たちのこと。忘れ去られつつある歴史とそこに生きた人たちのこと。生活を営むということ。社会の一員であるということ。社会的弱者の存在をないものにしない、誰もが安心して暮らせる社会を作るために、一人一人何ができるか。常に考え続けている人だからああいう歌詞が書けるんだろうなと思う。「政治(又は思想)と音楽は別」と言いたがる音楽ファンはまだまだ多いが、切り離せるものではないと個人的には思っているので、こうして政治や社会について真っ向から切り込んでいく音楽アーティストの存在に勇気づけられる。これからも応援します。

 

井上雄彦SLAM DUNK 新装再編版』

honto.jp
映画「THE FIRST SLAM DUNK」にハマって全巻揃える羽目に。流石往年の名作漫画。映画を観てから原作を読んでも面白さが全く損なわれない。映画化された山王戦のパート以外も全部面白い。キャラクターも全員魅力的。面白くないところがない。年始から最高の映画・漫画体験が出来て良かったです。原作履修して2回目を観に行った結果、宮城と三井の二人に情緒をめちゃめちゃにされている。

ベストバイ2022

年の瀬ですね。人のベストバイを眺めていたらやりたくなったのでやります。

Classical Elf ゆったりハイウェストワイドストレート無地デニム&チノパンツ

www.qoo10.jpエストぴったり・骨盤周りはゆとりあり・丈は十分という、推定骨格ナチュラル体型ドンピシャのシルエット。トップスをコンパクトにするとバランスよくまとまる。Tシャツと合わせるだけで様になるので夏場に重宝した。デニムを色違いで3着購入しました。

HARUTA スポックシューズ

www.haruta-shoes.co.jpカジュアルにもキレイめにも合わせやすい、ヒールじゃない靴が欲しくて購入。高校の三年間HARUTAのローファーにお世話になっていたので信頼しかない。履きやすく服装の邪魔をしないところがお気に入り。

靴下サプリ まるでこたつレッグウォーマー

shop.okamotogroup.com末端冷え性の民なので藁にも縋る思いで購入。踵からふくらはぎまでしっかり包んで熱を逃さない。湯たんぽとこいつで布団に入ってもポカポカが持続する。無敵です。

8 THE THALASSO u リフレッシングシャンプー/バランシングヘアトリートメント

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8 THE THALASSO ヘアミスト

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8 THE THALASSO ヘアミルク

www.eightthethalasso.jp細い・少ない・柔らかい。絡まりやすく傷みやすい。そんな猫っ毛の民に救世主現る。ハリやコシが出ない髪質なので「ふんわり指通りよく」を目指すしかないのだが、それが叶う。乾燥が解消されたことで摩擦による傷みが明らかに軽減された。そういえば冬場の静電気も気にならない。ドライヤー前のヘアミストとヘアミルクで完璧。ドラストで買える。

Mamonde バクチオールレチノールクリーム

www.qoo10.jpみんな大好きレチノール。初心者向けと言われるだけあって、レチノール特有の刺激がない優しい使用感。強くない分効果はゆるやか。使い続けると明らかに肌のハリが違ってきます。肌の調子がいい時用。

Anua ドクダミ70%インテンスカーミングクリーム

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みんな大好きAnua。トナーとアンプルが殿堂入りのドクダミシリーズはクリームも名品だった。乾燥が気になる時、肌がピリつく時、夜こいつを塗っておくと翌朝の肌が嘘みたいにしっとりもちもちになる。保湿ラインのシラカバシリーズもありますが、ドクダミシリーズの方が合うみたいです。肌の調子が悪い時用。

EQUMAL ノンセクショングローリーティント 111 UNVEILED MOVE

www.qoo10.jp「MLBBカラーに一匙の黒を」というコンセプトのリトルブラックシリーズ。111は艶やかな赤に黒を一滴。シックでクラシカルな深みの赤。オイルの艶感も綺麗。色持ちもそこそこ。今まで使った赤リップで一番綺麗な色味だと思う。赤リップこれ一本でいいな。付属のアプリケーターがリップはポンポン塗り必須の民的にとても使いやすかったです。

パラドゥ シングルアイシャドウ グレージュ

www.parado.jp「透けるマット」の名前の通り、ふわっとした透明感のあるマットアイシャドウ。ほんのりブラウンみを感じるグレージュ。単色で陰影を作るもよし、ラメシャドウのベースに仕込んでもよし。とにかく使い勝手のいいアイシャドウ。プチプラ価格でセブンで買える。多色ラメとツヤっとした発色が美しいプリズムバーガンディも買いました。集めたくなる。*1

 

景気が悪いと購買意欲も落ちるので気軽に買い物も出来ないけど、少しずつ身の回りに使い心地のいいものを揃えていけたらと思います。

 

*1:2023年6月販売終了

宙組東京宝塚劇場公演『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』『Capricciosa(カプリチョーザ)!!』

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宝塚でハイローやるってよと聞いて行ってきた。記念すべきヅカデビュー作品です。
ハイロー×宝塚。作画も世界観もまるで違う2つの作品がどんな化学反応を見せるのか(ストーリーはコブラの過去の悲恋だって言うし)全く想像が付かないまま劇場にGO。

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恋愛のレの字もない本家ハイロー

めっっっっっちゃ面白かった……
思いがけず親和性が高くて驚きだよ……。こんなに「ちゃんとハイロー」「ちゃんと宝塚」を味わえるとは思ってなかった。開演前に同行者から「宝塚は全部生オケ」と聞かされていたけど、生オケのHiGH&LOWテーマ曲、生オケのHIGHER GROUND、生オケの各チーム曲でテンションは最高潮。Mステみたいな階段から降りてくるSWORDの皆さん。かっこいいアクションにかっこいい決め台詞。コブラとROCKYが共闘する胸熱展開。全ハイローのオタクが見たかった苺美瑠狂のアクションシーン。エレガントな身のこなしで歌い踊り立ち回るSWORDの皆さんが新鮮で、かつ原作ハイローのトンチキを力技で捻じ伏せていく感じもしっかり伝わる。原作と比較しちゃうかなと思っていたけど杞憂でした。寧ろ原作知ってる方がよりハイローを感じられて楽しめる。

youtu.beハイロー出演者が一堂に会する HIGHER GROUND MV
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山王連合会がかっこよく喧嘩する Do Or Die MV

恋愛パートも意外と違和感ない……と不思議な気持ちに。「TAKARAZUKA MUSICAL ROMANCE」だもんな……。ハイロー、だけどロマンス……。コブラとカナの恋愛パートは余命宣告された彼女の願いを叶えてあげるという悲恋物の王道ストーリーだけど、そこは流石宝塚歌劇、とてもロマンチックでグッときた。ハイロー見てロマンチックって感想が飛び出すなんて思いもしなかったよ。
腐った色には染まらねえWhite Rascalsも宝塚色に染められて舞踏会(舞踏会?)を開催していたけど、ラスカルズって宝塚映えするんだな。宝塚の世界に思った以上にハマっていて可笑しかった。他のチームとの絡み(達磨一家の仕切る夏祭りで浴衣デート!)(無名街で闇市ショッピング!)も、宝塚のメロドラマとハイローのトンチキが上手いこと融合して独特の面白みを生み出していた。

この別物になりそうでならない絶妙なバランス、宝塚側が原作ハイローを本当にリスペクトしていて、ハイローのファンも宝塚ファンも楽しめるように細かいところまで練られているのがひしひしと伝わってきて嬉しかったです。原作ハイローのファンとしても、初めての宝塚観劇体験としても大満足。見終わった後、もう一度ザム2のコブラとROCKYの背中合わせ共闘を観たくなったし、謎にザ湯も観たくなった。

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DTCも宝塚映えするよね

楽しかった~!と盛り上がる幕間。そして次のショー「Capricciosa(カプリチョーザ)!!~心のままに~」が開演。

テレビで見た……!
初めて観る演目なんだけど、テレビや雑誌で見てなんとなく抱いていたふわっとした宝塚歌劇のイメージ(でかい羽を背負って大階段を降りてくる、ラインダンスを踊る、キンキラキンのシャンシャン)の具現化がそこにあった。
イタリアいちの伊達男に扮する真風涼帆さん筆頭に、美しく華やかなイタリアを歌とダンスでただひたすら褒めちぎる(恋の町ナポリ!水の都ヴェネツィア!花の都フィレンツェ!)景気のいいハッピーお祭り野郎ステージ。2階席1列目どセンの神席(大階段のてっぺんから銀橋まで見渡せる)はこのために与えられたのだな!すごい!楽しい!
楽しかったのに、芸術の都ミラノ!のあたりから中盤の記憶がない。「ハイローも素晴らしいのにカプリチョーザが強烈すぎてハイローの記憶が消し飛ぶ」という感想をたくさん見かけますが、自分の場合はハイカロリーに次ぐハイカロリーを摂取した結果、猛烈な睡魔に襲われるという脳ミソの処理落ちを体験しました。そんなことある?本当に勿体ない。記憶を消してもう一回浴びたい。

大好きなハイローの魅力を再発見出来て、初めての宝塚を存分に堪能出来て、最高の宝塚デビューでした。夢のようなコラボレーションを実現してくれたLDH JAPAN宝塚歌劇団の皆様、本当にありがとうございました。

日記

参院選が終わった。
急速なスピードで衰退していく日本の現状に危機感を募らせている人間としては、次の参院選までの6年間をどうにか踏ん張るため、真剣に悩んで一票を投じた選挙だった。大きな意義のある選挙だったことに加え、衝撃的な事件で心がざわついたり、自分の投じた一票の重みを思いがけず嚙み締めたり、今もまだ少し落ち着かない気持ちでいる。

事件について。
故人を悼む気持ちは全くない。ただ必要だったのは私刑ではなく司法による裁きだ。こんな形で葬られてしまい、故人の生前の悪行もうやむやのままなかったことにされてしまう。そのことへのやるせなさのみだ。
故人が生前、選挙で有権者を買収し、国会で虚偽答弁を繰り返し、公文書を改竄し、官僚にその責任負わせ自死に追い込み、お友達が起こした強姦事件を揉み消し、過労死被害者遺族の訴えを鼻で笑ったことを知っているなら。一国の首相が、最高権力者だった人物が、その立場を利用し、民主主義を破壊し、圧政を敷き、国民の命と尊厳を蹂躙したことを知っているなら。故人の家族でも友人でもない私たちは、国民として元首相の政治的功罪を直視しなければならない。
しかし司法も報道も機能していないこの国で、私刑に走ることなく法の裁きを受けさせることが果たして可能なのか。どんな理由でも殺人は肯定出来ないが、事件を機に事件の背景でもある政治と宗教の癒着が明らかにされている状況に何とも言えない気持ちにもなる。

参院選について。
今回本当に悩んで、選挙区も比例区も支持政党とは別の政党に投票した。選挙区は維新候補者を当選させないためしぶしぶ立憲国民共同推薦の候補者に。比例区は1議席の獲得も危ういと耳にした社民党に。
護憲派で差別・ヘイトスピーチを許さないと表明している人を国会に送り出したかった。女性の政治家が増えてほしかったから女性候補者の名前を書こうと決めていた。自分で考えて投じた一票が活かせたことは小さくても大事な成功体験だと思う。

www.tokyo-np.co.jp

www.tokyo-np.co.jp

とはいえ全体的な結果としては到底喜べるものではない。事件が起こっても、世間の選んだ投票先は変わらなかったという話も聞いた。世間は現状維持を望んでいるということだ。現状維持の先にあるのは日本の衰退と没落だけど。
やれることはやった。でもまだまだ足りないのかもしれない。選挙の前だけ訴えても意味ないのかもしれない。ネットだけでなくリアルでも暮らしと政治の話をもっとしていかないといけないのかもしれない。
ただ行動すれば変わるということだけは分かっている。ご意見を送り続ければ選挙特番の事前放送も決まるのだ(潰れたけど)。今日からまた、小さくても出来ることからやっていこう。