日記

参院選が終わった。
急速なスピードで衰退していく日本の現状に危機感を募らせている人間としては、次の参院選までの6年間をどうにか踏ん張るため、真剣に悩んで一票を投じた選挙だった。大きな意義のある選挙だったことに加え、衝撃的な事件で心がざわついたり、自分の投じた一票の重みを思いがけず嚙み締めたり、今もまだ少し落ち着かない気持ちでいる。

事件について。
故人を悼む気持ちは全くない。ただ必要だったのは私刑ではなく司法による裁きだ。こんな形で葬られてしまい、故人の生前の悪行もうやむやのままなかったことにされてしまう。そのことへのやるせなさのみだ。
故人が生前、選挙で有権者を買収し、国会で虚偽答弁を繰り返し、公文書を改竄し、官僚にその責任負わせ自死に追い込み、お友達が起こした強姦事件を揉み消し、過労死被害者遺族の訴えを鼻で笑ったことを知っているなら。一国の首相が、最高権力者だった人物が、その立場を利用し、民主主義を破壊し、圧政を敷き、国民の命と尊厳を蹂躙したことを知っているなら。故人の家族でも友人でもない私たちは、国民として元首相の政治的功罪を直視しなければならない。
しかし司法も報道も機能していないこの国で、私刑に走ることなく法の裁きを受けさせることが果たして可能なのか。どんな理由でも殺人は肯定出来ないが、事件を機に事件の背景でもある政治と宗教の癒着が明らかにされている状況に何とも言えない気持ちにもなる。

参院選について。
今回本当に悩んで、選挙区も比例区も支持政党とは別の政党に投票した。選挙区は維新候補者を当選させないためしぶしぶ立憲国民共同推薦の候補者に。比例区は1議席の獲得も危ういと耳にした社民党に。
護憲派で差別・ヘイトスピーチを許さないと表明している人を国会に送り出したかった。女性の政治家が増えてほしかったから女性候補者の名前を書こうと決めていた。自分で考えて投じた一票が活かせたことは小さくても大事な成功体験だと思う。

www.tokyo-np.co.jp

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とはいえ全体的な結果としては到底喜べるものではない。事件が起こっても、世間の選んだ投票先は変わらなかったという話も聞いた。世間は現状維持を望んでいるということだ。現状維持の先にあるのは日本の衰退と没落だけど。
やれることはやった。でもまだまだ足りないのかもしれない。選挙の前だけ訴えても意味ないのかもしれない。ネットだけでなくリアルでも暮らしと政治の話をもっとしていかないといけないのかもしれない。
ただ行動すれば変わるということだけは分かっている。ご意見を送り続ければ選挙特番の事前放送も決まるのだ(潰れたけど)。今日からまた、小さくても出来ることからやっていこう。